ついにきた「商店街診断」
第二回が終わって、最終回となる第三回の実務補習はわずか2週間後にスタートです。
結構余裕もあった第二回と違い今回は、事前のメールで企業診断ではなく、「商店街診断」だということが分かっていました。
いろいろな方から「商店街診断が一番キツイ」という情報を得ていた管理人は、やや緊張の面持ちで中小企業診断協会へ向かいます。
なぜキツイのかと言えば、商店街診断には商店街を歩く人へのアンケート調査や、通行量調査など、の日雇いバイト的な肉体労働フィールドワークが含まれるからです。
また、そのため人数も多く必要なので商店街診断は2班合同で行われます。
企業診断と違い、特にヒアリングはなく、初日はアンケート調査を行う上での注意事項や、役割分担などを決めます。
ちなみに3回目ともなると、管理人と同じく連続で実務補習を受ける方もいて、顔なじみの方も数名いて、その点ではちょっと心強かったです。
基本的に1時間交代で、商店街のいくつかの場所に分散して、アンケート調査と通行量調査を交互に行うスケジュールです。
時間帯は10時~18時までの8時間で、これを実務補習2日目の土曜日を使って行うわけです。
朝から晩まで商店街をうろうろ
ある意味今回のメインイベント的な商店街調査の朝は、9時に商店街の事務所に集合して、各自そこから散らばってスタートです。
天気は快晴で、気温は30度オーバーですが、雨よりはましと思って自分をふるい立たせます。
ちなみに管理人はこのようなバイトをしたことはなく、街行く人へのアンケート調査は人生初体験です。
普段、完全にアンケート調査の人にそっけなくしている自分ですが、立場逆転です。
始めてみると、やはり事前の予想通り若い方はほとんど立ち止まってくれず、シニアの方のアンケートばかりが手元にたまっていきます。
さすがにそれもまずいので、後半はがんばってヤング~ミドル層のみにターゲットを絞ってアタックです。
もちろん打率は減りますがこれも仕事?と思って、1時間おきの通行量調査で士気を回復させながらなんとか、その日の終わりまでに、数十件のアンケートを回収することができました。
なかなかキツイ一日でしたが、1日中商店街をうろうろするという体験は初だったので、貴重な体験ではありました。
なお、街行く人は冷たかったのですが、商店街の人たちは「がんばって!」と声をかけてくれてやさしかったです(笑)。
まとめ作業は結構簡単
3日目と4日目は、診断報告書の作成です。
とはいっても企業診断と違い、作業の半分以上がアンケート結果の分析や、通行量調査の集計なので、SWOT分析をして提言もまとめるのですが、全体としては報告書づくりは、企業診断と比べてさくさくと進みます。
フィールドワークがキツイ分、デスクワークの負担は軽いので、管理人的には「うまくできてるもんだな」と思ったのでした。
和気あいあいの報告会
最終日の報告会は、商店街の事務所に主要なお店の店主の方々10名ほどに集まってもらい、診断報告の内容を報告します。
企業の会議室での社長への報告と違い、商店街の事務所での報告はなんだか商店街の催しもののミーティングに紛れこんでしまったようなほっこり感があり、とても和気あいあいとした雰囲気の中で進みます。
まあ、診断報告といっても半分が通行量などのデータ(この時間帯には自転車の通行量はこれくらい等)の報告なので、結構眠たかったというのが本音です。
それでも、そのデータだけでも商店街の方にとっては貴重なものなので、結構感謝していただき、無事、管理人の実務補習最終回は終了したのでありました。
まとめ
振り返れば、第一回のIT企業、第二回の街のバイク屋さん、第三回の商店街とバラエティーにとんだ診断経験ができた、実務補習となりました。
別に意図的にそうなっているわけでもないらしく、人によっては三回中、商店街二回ということもあるそうなので、そこら辺は運次第のようです。
とかく士業の研修というと、形式的であることも多いのですが、実務補習は実際の企業等に対して行うため、緊張感と責任感が生じる実践的なものでした。
実務補習を通じて、普段なら知り合えないような方々と、いろいろな場所を訪れて議論を重ねた経験は、確かに自分のスキルのレベルアップにつながったなと思います。