
ちょっとだけ余裕のある第二回
第一回の実務補習を終えて約1カ月後、あっと言う間に第二回がやってきました。
第一回と同じく、東京は銀座の中小企業診断協会に集合です。
第二回目の班は6人で、自分以外は金融関係4名に某省庁の役人の方1名と、なかなか重厚な編成です。
指導員の中小企業診断士は今回も超ベテランの先生です。
診断先企業は第一回のソフトウェア企業と打って変わって、「街のバイク屋さん」です。
前回は従業員50名ほどの会社だったのですが、今回はオーナーご夫婦とエンジニアの従業員1名という零細企業です。
ここで問題となってくるのが、実務補習の担当部門制です。
一応お決まりで、経営管理、経営環境、人事管理、販売管理、財務・在庫管理、情報管理と担当分けをするのですが、管理人は第一回に続き人事管理部門を任命されました。
とはいえ、3名の企業で人事管理もへったくれもないような・・・。
ここらへんは診断先の企業によっては、部門を減らすなど、中小企業診断協会もちょっと融通をきかせていただきたいところです。
いきなり初日からヒアリング
今回は、企業訪問をしてのヒアリングは相手先の都合で、いきなり初日の午後に設定されていました。
なので、朝集合して、ざっと打ち合わせを終えるとすぐに東京某所の診断先のバイク屋さんに向かいます。
これが初回だったらちょっとあせるところですが、2回目ということもあって、しかもあまり質問するネタもないこともあって(笑)、心にはちょっと余裕もあります。
ヒアリングではオーナー社長から、バイク業界のことや、大手のバイクメーカーのノルマ販売ノルマの厳しさなどに加えて、昔の武勇伝などの興味深い話も聴けて中々楽しいひとときでした(笑)。
ヒアリングが終わると初日は早めの解散となりました。
ちなみに初日にヒアリングなのですが、診断報告会は4日目の夜というイレギュラースケジュールだったので、ミーティングや診断報告書の作成に使うことができるのは2日目~3日目の午前中までという結構タイトなかんじでした。
帰宅すると、第二回ということもあり、今後の流れもなんとなくわかっていたため、ざっくり聴き取りの内容を整理したら早めの就寝です。
中々収束しない議論
2日目は中小企業診断協会で朝からディスカッションです。
まずはお決まりのSWOT分析をさっと終えると、喧々諤々の議論です、といきたいところですが、実際問題として、街の零細なバイク屋さんの「成長戦略」といっても打つ手は中々限られます。
時間的な余裕がない状況ですが、中々意見はまとまりません。
しかも、今回の指導員の先生が中々シビアな方で、我々の意見に対する駄目出しもビシビシきます。
ちなみに、その頃はFACEBOOKが流行り始めたころで、SNSを使った広告戦略の話になったとき、指導員の先生が「SNS」という言葉を知らず、無理やり「社会交流サービス」という言葉に直されて診断報告書に書かされたということは、ここだけの秘密です。
まあ、それだけ超ベテランの先生だったということです(笑)。
そんなこんなで、2日目はブレーンストーミング的な感じで終わりました。
それでも3日目になるとさすがに締め切りもせまってくるので、先生の駄目だしも段々妥協含みになり(笑)、方向性が見えてきます。
そうなると早いもので、ほぼ診断報告書の内容は固まり、後はお持ち帰りで執筆という前回同様の流れとなりました。
4日目は各自の原稿を発表しあい、内容調整の後に原稿を合体させ、夕方に急いでプリントアウトして製本作業までもっていき、そのまま診断報告会に向かいます。
診断報告会inファミレス
ちなみに、いろいろ都合でこの時の診断報告会はファミレスの片隅で行うことになりました。
中々、オーナーの仕事が終わらず、ファミレスでみんなで3時間くらい待機したあとは、資料をオーナー夫婦に見せながらプレゼンです。
指導員の先生が熱血なので、発表の仕方も大声でハイテンションな感じを要求されたのですが、さすがにファミレスでそれはきつかったです、というかあの時の周りのお客さんごめんなさい(笑)。
報告会は1時間ほどで終わり、無事解散とあいなりました。
最終日はやることなし!
通常最終日は診断報告会を行うのですが、今回はそれも済んでやることもないので、昼すぎに中小企業診断協会に集合して雑談です(笑)。
診断報告書を指導員が協会に提出する受付時間まで、楽しく過ごし実質4日間の実務補習という感じでした。
なお、4日目の朝まで徹夜してやっと5日目の診断報告会に間に合うというような班も少なくないため、今回のこのようなケースは超まれだったのだと思います。