このサイトは、基本的には中小企業診断士通信講座を総合コースで利用する読者の方を想定しています。
とはいえ、中小企業診断士試験の場合、1次試験科目別合格の方もいますし、1次試験は独学で2次試験は通信講座を選択するケースもあります。
ここでは、そんな場合は、どんな通信講座を利用すべきかを解説していきます。
科目合格者用のコースがある通信講座
以前は、1次試験の科目別コースを提供している通信講座は、大手に限られていましたが、フォーサイトの参入により選択肢は増えました。
価格は時期にもよりますが、大手(TAC・大原・LEC)で1科目3~4万円程度、フォーサイトで1~2万円程度、クレアールがその中間といったところです。
総合コースと比べれば、大手の資格スクールとその他のスクールの価格差は少なく、比較的手の出しやすい価格となっています。
2次試験のみ通信講座を利用する方向けの通信講座
中小企業診断士試験の場合、1次試験は独学で、2次試験だけ通信講座を利用するという方は少なくありません。
なぜならば、1次試験は暗記中心の試験なので、時間はかかるものの独学でもある程度対応可能なのに対し、記述式で解答がひとつではない2次試験では、試験解答への第3者によるフィードバックなくしては短期間での実力アップは極めて難しいからです。
そんな場合に選ぶべき通信講座の基本は
1次試験の独学で使ったテキストを作っているスクールの通信講座を選ぶこと
です。
ひとことで中小企業診断士講座といっても、基本的な知識のインプットの流れや、用語の扱いなどはやはり各スクールで異なります。
よって、1次試験と2次試験は独学&通信講座の組み合わせといえど同じスクールを選択するのがスムーズに移行するためのポイントとなります。
ちなみに、書店などで手に入るようなテキストを発行しているのはTAC、LECのみなので、実質的にこの2択となります。
なお、2社の2次試験のみの通信講座よりも、格安の通信講座(診断士ゼミナール・STUDYing(スタディング)等)の1次2次総合コースの方が価格的には安いという点は念のためお伝えしておきます。
その他のおすすめピンポイント通信講座利用法
中小企業診断士通信講座の場合、あまりオプション講座のようなものは用意されていない場合が多いのですが、おすすめの講座としてはTACの「2次事例Ⅳ特訓」があります。
金融系などにお勤めの方以外は苦手意識を持つ方も多く、また合否を分ける科目となりがちな2次事例Ⅳに特化したオプション講座であり、格安の通信講座を利用している方でも別途受講する価値のある講座といえるでしょう。
なお、このような講座が存在することからもTACの2次試験に対する力の入れ方は他の講座よりも一歩上であり、2次試験対策講座全体としても高評価のおすすめスクールとなっています。
まとめ
中小企業診断士通信講座は初学者の方だけでなく、科目別合格者を含む経験者の方や、独学派の方でも十分に利用する価値があります。
また、苦手分野を特に強化するためにも複数の通信講座を組み合わせる方法も存在します。
いずれにせよ、どんな状況の方であれ、各通信講座の特徴をよく調べ、うまく利用することが短期合格への近道であることは間違いないでしょう。