
1年以上かかることも珍しくない、長丁場の中小企業診断士試験へのチャレンジでは、いかにモチベーションを維持するかという工夫も大切な合格戦略のひとつです。
試験に挑戦しようと決めた瞬間の高いモチベーションも、長時間の勉強や苦手科目や難解な問題によって、じわじわと削られてしまうのはある意味では当然のことです。
ここでは、さまざまなものを犠牲にしながら、試験勉強を続けるためのちょっとしたコツを紹介していきます。
将来の自分を想像してにやつく
いわゆる「成功イメージを持つ」というやつです。
そもそもあなたが中小企業診断士を目指す理由は何でしょうか。
人それぞれの理由があるとは思いますが、「診断士の資格を役立てて、今よりも充実した人生を送る」という点については共通していることでしょう。
実際、中小企業診断士になることで、仕事上のメリットが得られるのはもちろんのこと、新しい人間関係や活躍のフィールドが開けることで、人生が次のステップに進みます。
そんな自分を今から想像し、ひとりにやにやする。
まずはこれがモチベーションの基本でしょう。
周りに宣言する
家族や友人などに、中小企業診試験を受験することを宣言しましょう。
受験勉強期間中はどうしても、家族サービスや友人とのつきあいに時間を割くことは難しくなりますので、そのためのエクスキューズという意味合いもありますが、それだけではなく、周りに言うことによって「落ちたら恥ずかしい。」という気持ちを自分の中に芽生えさせることも目的のひとつです。
「他人の目」を敢えて利用するとことで、自分の怠け心に活を入れていきましょう。
逆に受かることができれば「ドヤ顔」できますしね(笑)。
計画し記録し、共有する
試験範囲が多岐に渡る中小企業診断士試験において、学習計画の立案は当然に重要事項です。
いきあたりばったりの勉強では、必要な学習範囲を終えることすら難しいでしょう。
何を、いつまでに、どのように学習していくのか、日ごと、週ごと、月ごとにスケジューリングを行いましょう。
また、その計画に対して、どの程度が進んでいるのか、もしくは遅れているのかを把握し、逐次修正を入れながらやっと合格レベルに達することができるのが中小企業診試験です。
また、この計画と記録には学習進捗管理の意味だけでなく、どこがゴールで、そのゴールにどれだけ近づいているのかを認識できるという意味もあります。
少しずつでも着実にゴールに近づいている実感が目に見えれば、道半ばで心が折れそうになったときの救いとなるでしょう。
また、最近ではブログやSNSなどで自分の学習状況をアップする方も多くいます。
ネット上とはいえ同じ志を持つ方々との情報共有による交流は、孤独な試験勉強のちょっとした息抜きに最適です。
小さいご褒美を用意する
食事と睡眠の時間以外は全て試験勉強にあてる、というのは理屈では理想的のようにも思えますが、そこは人間、何の楽しみも無くてはやる気が枯渇してしまいます。
例えば月に100時間勉強できたら、欲しかった○○を買う、などのように短期的な自分への「にんじん」をぶら下げておくのもいいでしょう。
短い睡眠を取る
どうしてもやる気が出ないのであれば、いっそのこと昼寝をしてしまったほうがましです。
特にパソコンの前で勉強していると、ほんとちょっとのつもりでもいつの間にか30分以上ネットサーフィンをしてしまったりといったことは誰でも経験があるかもしれません。
ほんの10分~15分程度の睡眠でも驚くほど頭はスッキリするものですよ。
勉強自体を楽しむ
資格試験は「合格」という明確なゴールのあるプロジェクトです。
実際の社会では「答えの無い問題」のオンパレードですが、資格試験では正しい方法で、必要な分量の努力をすれば、必ず成果にたどり着けます。
その意味では自分自身の成長実感を得やすく、「学び」そのものに楽しさを見つけられれば、もはや勉強は苦痛ではなくなるでしょう。
また、中小企業診断士試験の場合、日々の実際の仕事上の課題と密接に結びついた学習内容であるため、内容のイメージがし易いのも嬉しいところです。
管理人の場合、例えば「企業経営理論」などで定番の「会社でこんな組織上の問題が起きました、どう解決しますか?」という問題を考えるときなどは、実際に当時働いていた会社の人たちの顔や社内事情が思い浮かび、自然と「こうしたらいい」という結論が頭に浮かんだものです。
もちろん働いている業種や部署によってもさまざまですが、きっとあなたにも親近感を持って楽しめる科目があると思いますよ。
まとめ
資格試験の永遠のテーマのひとつである「モチベーション」。
いろいろなコツを紹介してきましたが、ただひとつの正解のようなものはもちろんありません。
ひとつだけ言えるのは、どうせやるなら楽しんだもの勝ちということです。
「楽しい」の意味もいろいろですが、大人になってから、何カ月、場合によっては何年も勉強に打ち込むことなどそう多くはありません。
そして、もし思いっきり勉強にハマってしまうことできれば、合格という結果は自然とついてくることでしょう。
学生時代には見えなかった学ぶことの意味や、成長することの意味が実感できれば、それだけも中小企業診断士を志した意味があるのかもしれませんね。