中小企業診断士2次試験直前は頭の切り替えが大事!

中小企業診断士の最大の山場である2次筆記試験。

試験に対する基本な準備という意味では、1次試験を突破したみなさんですから、細かい点については心配ないかと思います。

しかし、1次試験とは全く違う試験方式ゆえに、その直前期や試験当日の過ごし方にもやはり違いは出てきます。

見かけ以上に圧倒的な高負荷の2次筆記試験

2日間に渡り7科目の試験が行われる1次試験に対し、2次試験は1日で4科目。

試験の時間そのもので比較しても1次試験は計8時間30分の長丁場ですが、2次試験は5時間20分となります。

これだけを見ると1次試験の方が負荷の高い試験のようにも見えますが、実際には2次試験の方が圧倒的に高負荷の試験です。

なぜならば、1次試験の場合、経済学・経済政策、財務・会計の2科目を除いては、思考力を使うような場面は少なく、「知っていれば即答できる問題」が多くを占めるため、試験時間めいっぱいを使って脳を酷使するということはないからです(※むしろ時間が余って間延びするという疲労感がメインかもしれません。)

また、集中力を使う経済学・経済政策、財務・会計が初日の午前中に配置されていてるため、そこを乗り切れば、残りの1日半は比較的余裕を持って過ごすことができてしまいます。

それに対し、2次試験は80分×4本勝負を完全に集中力全開で使い切らなくては勝てない試験です。

さらには、多くの方にとって難関の事例 IVがラスボスとして控えているため、最後の最後に最大級の集中力を出すことも求められます。

管理人の場合は、事例 IVの最後の方10分くらいでは、脳のスタミナが切れ始め電卓を叩く手が震え始めたほどです(そして、その日の夜は高熱を出し「知恵熱」ってほんとにあることを知りました 笑。)

1にも2にもコンディション!

これらのことを踏まえると、2次試験では1次試験以上に当日のコンディションが大切であることは明らかでしょう。

また、2次試験では知識量ではなく思考力と記述力が問われる試験であることを踏まえれば、いわゆる「最後の追い込み」的なことの効果も薄いです。

よって2次試験前最後の一週間は、

  • 規則正しい生活をして十分な睡眠を取る
  • ケガや病気をしない
  • 飲酒や暴飲暴食を控える

ということを人生の最優先課題としてお坊さんのような暮らしを送るべきでしょう。

管理人のイメージでは、中小企業診断士を目指す方々はギラギラした中年世代が多いはずなので(笑)、なかなか厳しいように思うかもしれませんが、長い受験生活を考えれば1週間くらいの節制はできないことはずです。

まとめ

試験といえば「直前の追い込み」とばかりに最後まで「勉強」をし切らないと不安がある方も少なくないかもしれません。

しかし、中小企業診断士2次筆記試験の本質をしっかりと理解していれば、直前期においいては、いわゆる勉強よりも大切なことあるということを解説してきました。

1次試験に合格した方であれば、全員が知識量としては2次筆記試験に合格できる水準には達していることになります。

そう考えれば、試験に対する準備のあり方の切り替えができるかどうかが、特殊な試験である2次筆記試験の合格と不合格を分けるポイントなのではないでしょうか。

ぜひ、この記事を参考にしっかりと切り替えをして来たる2次試験という試合で全力を出し切れるように正しい準備で挑んでください!