1次筆記試験から始まり、2次口述試験で終わる中小企業診断士試験を通じて、なんといっても山場となるのは2次筆記試験です。
マークシート方式の1次試験は言ってみれば、「勉強さえすれば受かる試験」ですし、2次口述試験は99%が受かるおまけのようなもの。
それに対して2次筆記試験は、正答が有って無いような(まあ、実際には模範回答のようなものは存在すると思いますが)、ブラックボックスに近いミステリーな試験です。
それゆえ1科目80分の時間を文字通りフルに使って、正答を模索しなくてはなりません。
集中力の限界が試される2次筆記試験
人間の集中力が続くのはせいぜい15分程度と、どこかで聞いたような気もします。
いずれにせよ脳味噌フル回転での80分1本勝負×4を1日でこなすのは尋常ではないおつむへの負担があるようで、管理人も2次試験後の夜には知恵熱が出て飲み会をキャンセルした思い出があります。
なお、当日はできれば自分の解答を思い出して「再現解答」を作っておくと、後日その解答を採点分析してくれるサービスを行っている資格スクールも多いので余力があれば、やっておくと良いでしょう。
管理人は知恵熱のせいで「再現解答」は作れませんでしたが・・・。
解答速報は当日には出ません
ちなみに試験当日の夜といえば、資格スクールの解答速報を確認して自己採点がお決まりの作業ですが、そこはブラックボックスな2次筆記試験だけあって、当日に模範回答を出す資格スクールは自分の知る限り存在しません。
解答速報は、おおむね試験後、2~3日経ってから発表されることが多いようです。
毎年試験を分析しているプロ集団でもそう簡単には解答を導き出せないことからも、中小企業診断士2次筆記試験の奥の深さが分かるというものです。
解答速報に動ずるべからず
解答速報が出ると分かりますが、資格スクールによってかなり模範解答の内容は異なります。(※事例Ⅳの財務会計を除く)
ちなみに管理人のときは、自分の解答とどの資格スクールの解答も似ていなかったのですが、無事合格することができました。
よって、解答速報の内容には一喜一憂せずに、合格発表のその日まで
「資格スクールですら模範解答がバラバラなんだから、合格の可能性は5分5分」
と思ってどっしり構えておきましょう。
ただし、2次試験筆記試験の合格発表は12月上旬ですが、2次口述試験は12月中旬なので、あまりにどっしりと構えていると合格が分かった後に、口述試験の対策をする時間が無くなくて結構あせる可能性があります(笑)。
2次口述試験の情報は、かなり少ないと思うので、資格スクールが行っている口述試験対策の模擬面接やセミナーなどを受けておくと精神的に落ち着くことができるでしょう。
しばしの休養を取りましょう
いずれにせよ、2次筆記試験を終えたあなたは身心ともに出がらしのはずです(笑)。
試験後、合格発表までの1カ月程度は自分を甘やかしてもいいのではないかと思います。
少なくとも1次試験を突破したあなたが、中小企業診断士試験の学習を通じて身につけることのできた知識や論理的思考力は、合否に関わらずあなたのビジネススキルをいつの間にか底上げしてくれているはずです。
なにしろご存じの通り中小企業診断士は独占業務があるわけではない、まさにスキルアップのための資格です(笑)。
その意味では体系的な勉強を一定期間継続できただけでも目的の半分は達したようなもの。
がんばった自分にご褒美をあげて、次のステップへの鋭気を養うことも大切なことかもしれませんね。